峠 (姫神)
アルバム『姫神/スーパーベスト』より

この曲も描きたいとは思いつつも、漠然としたイメージしか浮かんでいませんでした。
晴明公が山に登るとしたら、どんな時だろうと。そうしていたら、熊野で修行していたということを思い出したのです。
厳密に言えば、若い頃の話ではないんですが。花山天皇の頃ですから。
この場面も熊野に向かう途中か、都へ帰る途中か。はたまた修行の合間なのか…。そこは皆さんのご想像で♪

熊野といえば私も『星紋』を描き始める前に晴明公と同じように、色んな修行をしていて、「熊野奥駈け」という
回峰行にも似た修行をしました。奈良から和歌山まで歩いていくものです。最後には走って山を越え降りるので
辛いものがありましたが、熊野の峠で見た景色は、一生忘れられないでしょう…。晴明公も、あの景色を見ていたんだろうな…と。

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