LEGEND OF THE MOUNTAIN (城之内ミサ)
アルバム パシフィック・ムーンシリーズ『紅』より

いにしえから、山は神々の棲む場所として伝わってきました。そこに身を置く人々は、常に神々への
敬虔の念を抱いていたことでしょう。日本では京の比叡山を始め、高野山、熊野、金峯山…数え出すときりがありません。
曲の中で聞こえてくるボイスは、神々への祈り、魂の叫びのようにも思えてきます。

作曲された城之内さんは、アルバムの「紅(くれない)」というタイトルからも想像できるように、夕景の山岳を
イメージされたとのことですが、私はなぜか聴いていて反対のイメージ…つまり、朝もやがかかった山々の
姿が浮かんできました。朝を迎えられることで「生きる」ということの尊さを感じずにはいられなかったのです。

…ということでこのイラストでの晴明公は神霊のイメージです。「神」というと大仰ですけど、「神霊」というとそうでもないように
感じるのが不思議なのですけどね(笑)。ニュアンスの違いかしら?

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