花がたみ

桜によって晴明公のもとに送られ、すっかり彼に懐いてしまった少女の霊。
晴明公はその霊を紙に乗り移らせ、式神としての生を与えました。それも自らの意志を持つ、人と変わらぬ生命を。
桜が残してくれた、幼くいたいけな魂に…。

…ということで、奥方様に抱きつこうとしてるこの少女は「桜夜の戯れ」のCGと同じ子です。
ちょっと顔が変わってしまいましたが(^_^;)。まだ吉平・吉昌の兄弟は生まれていない頃です。

以前「安倍晴明好きに30の質問」をつくっていて、その中の「あなたは晴明公の式神です。もし意思を持っていると
したら…」という質問で、女童の式神で晴明公の世話をしたい、時には奥方様との仲も取り持つような
お二人にとっては「娘」のような存在でありたい…と答えていたのを見つけて、この少女のことも
思い出されて、ふとイメージが湧いてしまったイラストです。

でも考えてみれば、晴明公に娘がいた…としても不思議ではないんですよね。
あの時代の系図には、女性はほとんど書かれていませんから。書かれていたとしても
ただ「女」としか書かれていないから、名前も残らないですし。

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